カテゴリ: 郷土史調査・歴史文化 / 神社参拝記録
当一般社団法人「地域支援機構うぶすな愛」では、地域の歴史文化資産の保全および地域史の再発見を目的として、社寺のフィールドワークと文献調査を継続しております。
去る2026年8月18日(木)、当法人は東京都あきる野市に鎮座する二宮神社への参拝および現地調査を実施いたしました。本記事では、二宮神社の由緒と現地での境内調査結果、ならびに縄文期に遡る我が国の根源的信仰に関する考察を記録・報告いたします。
⛩️ 二宮神社の概要と歴史的背景
- 所在地: 東京都あきる野市二宮2252([Google Maps](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%AE%AE%E7%A5%9E%E7%A4%BE_(%E3%81%82%E3%81%8D%E3%82%8B%E9%87%8E%E5%B8%82))
- 主祭神: 国常立尊(クニトコタチノミコト)
- 社格等: 武蔵国二宮 / 旧郷社
- 本殿様式: 三間社流造(江戸時代建立)
- 別称: 小河大明神・小河神社・二宮大明神
- 例祭: 9月9日(しょうが祭り)

1. 奉納・信仰の歴史
古記録によると、藤原秀郷が生国の山王二十一社中の二宮を崇敬する縁故から特に当社を崇敬し、天慶の乱に際して戦勝祈願を行い、乱平定の奉賽として社殿玉垣を造営したと伝えられます。
その後も源頼朝や北条氏政らの崇敬が篤く、特に滝山城主・北条氏照は同氏の祈願所としました。天正19年(1591年)には徳川家康より朱印地15石を寄進され、代々継承されてきました。

2. 考古学的発見と「御正体」の謎
鎌倉時代、当地付近には大石氏中興の祖・信重が城館(二宮城)を構えたとされ、昭和47年(1972年)に境内の一角が発掘調査されました。城館関係の資料は確認されなかったものの、寺院に関係する小型の金銅製薬師如来像や中世の瓦が発見されました。この薬師如来像は、かつての「小河大明神の御正体(神体)」であったと推測されています(出典:『東京都の地名』二宮神社項)。
📌 境内・摂末社における当法人の調査確認記録
二宮神社の境内末社について、当法人にて実際の所在および配置を確認・参拝いたしました。
| 摂末社名 | 当法人による配置確認および参拝記録 |
| 合祀社 (伊勢神社・八幡神社・八雲神社・天神社・稲荷神社①) | 本殿の北西北部にて所在を確認し、参拝を執り行いました。 |
| 稲荷神社② | 本殿および上記合祀社のさらに北西奥、赤鳥居の奥にて所在を確認し、参拝いたしました。 |
| 諏訪神社 | 合祀社の東隣にて所在を確認し、参拝いたしました。 |
| 荒波々伎神社 | 本殿周辺にて所在を確認。特有の静謐な存在感とご神気を拝し、深く参拝を執り行いました。 |
※隣接する「二宮考古館」はあきる野市内でも屈指の展示内容を誇る資料館ですが、当日は休館日であったため、他日に改めて訪問調査を計画いたします。
🌿 新屋山神社との繋がりと「縄文の根源二神」への考察
当法人は、設立以前の2018年夏に初参拝して以来、意識の根本的変容において大きなお導きをいただいている新屋山神社(山梨県富士吉田市新屋1230 / 主祭神:大山祗命)へ、毎年参拝を継続しております。
今回、8月18日の二宮神社(アラハバキ神社)参拝、ならびに19日の新屋山神社(大山祇命)に関する探訪・考察は、意図せずして「記紀以前の我が国における縄文の根源二神」への連続したアプローチとなりました。
【縄文の根源二神(当法人における学術・霊格的捉え方)】
■ 阿良波々岐(アラハバキ)神 : 我が国最古層の根源女神(地霊・精霊・蛇神・母性)
■ 大山祇(オオヤマツミ)神 : 我が国最古層の根源男神(山神・自然霊・父性)
1. 阿良波々岐(アラハバキ)神に関する考察
アラハバキ神は、日本最古層の神として多様な諸説が存在します(Wikipedia参照
)。
- 蛇神・竜神説(吉野裕子説):古語において「ハハ」は蛇を意味し、「ハハキ」は「蛇木」「竜木」を指します。直立する樹木を蛇(竜)に見立てた祖霊信仰であり、伊勢神宮の「波々木神」が辰巳(東南=竜蛇)の方角に祀られることとも深く符合します。
- 原初女神説:男根(クナト)と一対をなす古層の生産・生命力の女神像であり、神社鳥居の原初的構造や土地の精霊(石神・荒神)の基層をなす存在と考えられます。

(あきる野市 二宮神社境内 本殿北東鎮座の 荒波々伎神社アラハバキ)
2. 大山祇(オオヤマツミ)神と野椎神(ノヅチノカミ)の体系

(富士吉田 新屋123 の新屋山神社参道)
大山祇神(Wikipedia参照
)は、山・自然・産業の根源神であり、配偶神である鹿屋野比売神(かやのひめのかみ=野椎神)との間に四対八柱の神々を生み出しました。
- 野椎神(ノヅチノカミ)の原初性:國學院大學『古事記』神名データベースによれば、「チ」は古代の非人態的な精霊(蛇・爬虫類的な霊格)を指します。野の精霊としての人格化以前の太古の信仰形態を今に伝えています。
- 八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)神話の背景:國學院大學『古事記』神名データベースの通り、「オロチ(遠呂智)」の「チ」もまた山・水・尾の霊(精霊)や製鉄・鉱山の神を象徴します。太古の自然治水・農耕祭祀と金属文化が密接に結合した歴史的反映といえます。
💡 総括と今後の展望
今回の二宮神社参拝、およびアラハバキ神・オオヤマツミ神という縄文最古層の神々への思索は、当法人が掲げる「最古の産土(うぶすな)の精神の解明と保全」というミッションにおいて極めて重要な学術的視座を与えるものとなりました。
足元にある阿伎留神社や二宮神社をはじめとする地域の社寺史跡には、記紀神話の枠組みを超えた太古の人々の祈りと自然観(環境インフラの原点)が重層的に眠っています。
当法人は今後も「大吉方位に基づいた厳格な調査原則」のもと、フィールドワークと最新のアーカイブ技術(DX)を融合させ、地域の真の歴史的・文化的価値を現代に蘇らせる活動を誠実に推進してまいります。


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